安全に登山をするために

マダニによる感染症について

 

この資料はよくまとまっています。リンクはこちらから

マダニに噛まれたら無理に取り除くことだけは止めましょう。ワセリンを塗るとマダニが取り除きやすくなるようです。(ワセリンを塗って30分ほどまって,紙などで取り除く)

 

藤枝山岳会ではマダニの被害をすこしでも少なくするためにマダニ防虫スプレーを会員全員に配布いたします。

 

虫よけとしてはディート系とイカリジン系とがあります。ダニ用としてはディートが30%,イカリジンは15%のものが有効です。

ディートは虫除け剤で最も一般的に使用される成分で、半世紀以上に渡って多くの人に使われてきました。虫除けとして非常に有効ですが、赤ちゃんや子供(12歳未満)に対しての使用には制限があります。イカジリンは80年代にドイツで開発され、日本では2015年から認可された新しい虫除け成分です。ディートと同じくらいの効果を発揮しますが、皮膚への刺激が弱いことから、年齢制限なしで子供でも安心して使用することができます。藤枝山岳会では後者の方が効き目が同じで肌に優しいということからこれに決定しました。効き目は6~8時間ですので日帰りですと行く前にスプレーすれば十分です。リンク

 

 

マダニ: マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という重い病気を引き起こします。これによる死亡事後が2013年から報告されています。マダニは山の中の茂みや草などに身を隠し、その植物に体が触れることで、人に移動していますので、肌が露出した状態にしないことが大切です。服装としては1.首にタオルを巻く,2.軍手や手袋を装着する,3.靴、靴下で足を保護する。4.長袖、長ズボンをはく。5.明るい色の服を着る。マダニに咬まれてすぐに取るべき行動は、『皮膚科』に行くことです。さらに詳しい内容はこちらから

 当山岳会でも,1)すでに今年に腕に噛まれて皮膚科に行った(TO男さん),2)ことしも含め何回もやられた。回数が繰り返されることでだんだんと痛みが酷くなってくる(R子さん)。3)知らずに自分で取って後で病院で点滴を受けた(TA男さん)。4)知らずにとって後で知ってぞっとした(S子さん)など・・左記の厚労省のポスターはよくまとまっているのでご一読を(リンクはこちら

蜂: 蜂に刺されると重篤な全身におよぶアレルギー症状を起こすことがあります。蜂に刺されたら,まず,1)巣が近い場合はすぐに逃げましょう。蜂の毒液には他の仲間を呼びよせるフェロモンが入っていて危険です。2)流水で傷口を絞り洗い流す。3)氷などで患部を冷やす。虫刺されの薬(抗ヒスタミン軟膏)を塗ります。アンモニアは全く効果がありません。スズメバチの刺傷被害の大半は8月~10月の3ヶ月間に発生しています。特に9月が最も多くなっています。庭木の手入れや草刈りなどで誤って巣に触れたり,枝などを揺らして巣を刺激することによりやられる。詳しくはこちらから。

 当山岳会でも,1)コース整備草刈り中にスズメバチに刺された(S子)2)町で買い物していてビスペ(ミツバチに似ている)に手を刺されて医者にいって治るのに1週間かかった,など。

やまの必需品 リンク(1)リンク(2)

会員のK子さんが山の必需品として安全に登山するための装備一覧表をまとめてくださいました。あくまでも個人的なものですが大変参考になります。山でけがをしたとき,虫にされれたとき,山で動けなくなった時など,有用な情報が満載です。ぜひ,ご一読ください。

遭難: 山岳救助については左記のやまびこ資料によくまとまっている。リンクはこちら

まず,動けなくなれば110番通報。本人がGPS付き携帯で110番するのが一番救助に繋がる。110 番すると「事件ですかっ事故ですか?」と問われる。 「山岳事故です。」のひと言。 110番で伝えて欲しい事柄は、「状況」(事故の発 生時刻、電話している自分助ける相手・メンバー構 成服装の色携帯バッテリー)「場所」。必ず、救助隊からの折り返しの電話を同じ場所で待っていること。「大げさにしたくない」と地元警察署に電話をするケースは ×、最悪なのは家族に電話すること。山を理解している家族に電話やメールしてOKなのは、下山日程が延びることを伝える場合のみ。ヘリコプターは地上150 m (車京タワー展望台)から 遭難者を探している。見つかりやすい場所で、オーバーアクソョンをする。レスキューシートなど反射する物を向ける。ヘツドライトを点誠させるなどの工夫が必要。

 藤枝山岳会では遭難捜索費用を賄うために全員山岳保険に加入しています。詳細の内容はこちらから